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もう10年以上定期的に同じ病院に通っていると、自分なりの楽しみを見つけられる。今のわたしにとっては、心のオアシスのY先生と雑談するのが楽しみだ。

そのY先生が最近何かと口喧しくなった。それはわたしに手抜き感を感じるからだろう。

会って開口一番に「なんかラフじゃない?」と言うので、「人生に疲れました」と答えれば、「人生に疲れるとラフになるの?」と言う。
はい、今日は久々に先生に会うのに、適当にメイクして、適当に手っ取り早く目に付いたご近所用の服を着てきました。ごめんなさい。てか、何故バレた?

そして、ピンクのディッキーズのバッグパックとピンクのメレルの靴をみて
「なんか山に登るみたい」と言う。
荷物が多いのは、3DSとか本とか水筒とか、病院の待ち時間を潰すのに必要だし、靴はポケゴーするのに歩き回るから、疲れないものにしているだけだけど、さすがにこれは言い返す余裕がなかった。先生から言われた「ラフじゃない?」の一言がドーン!と重くのしかかり、言葉が見つけられなかったのだ。

通院に相応しい服装とは?
周りの患者さんを見ても、皆さんとてもラフである。だから、わたしという患者比でのラフという評価なのだろう。
でも、そこを敢えて指摘するとは、この人は何様ですか?あ、お医者様ですか、そうですか。

この間は毎年恒例の胃カメラの話をするので嫌そうな顔をすれば、「何?その顔!!」と言うので、「頑張ります!という意思の表明です!!」と言い返したが、これに関しては、学会向けに髪を短く切った先生に向かって「カーワーイーイ!😄」と言ってしまったことへの仕返しなのだろう。

そんなY先生だが、外来中のお手洗い休憩のついでに、廊下の長椅子で待機してる患者の様子まで本当によく見ている。読書に夢中で看護師さんの呼び掛けに気付けない患者に「呼んでるよ!」と声を掛け、それに「ヤバイ!」と返答するような変な間柄だ。この全方位から守られている抜群の安定感があるからこそ、長期の通院も度重なる検査も胃カメラも大腸カメラも頑張ることができるのだ。治療とは相互関係であり、まさにこうした人間関係は宝物である。

このように、大人になってもいろいろと自分に気付きを与えてくれる存在は貴重なので有難く受け止めているが、これぞ「但しイケメンに限る(性格イケメンも含む)」案件であるので、よいこは安易に真似をせぬようにと、その点だけは付け加えさせていただく。

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[2017/08/30 23:50 ] | ひとりごと
エイリアンズ


O先生は、元気だった。
まず声に張りが戻った。そして、昨年病気を患ってからは腹部が痛むためなのかいつも背中を丸めていたが、姿勢も以前と同じように戻った。

まずは淡々と自分の8ヶ月間の治療報告だけを述べた。その間に主治医を先生の一番弟子であるI先生に変更した旨も伝えたところ、「Iはとても勉強している」と語った。これは、以前わたしがM先生に主治医変更理由を問われた時に「先生からは得るものがない」と伝え、後日戻った時に「もしわからないことがあっても、その都度勉強してくださるなら、大丈夫」と言ったことを踏まえての発言なのだろう。

そして、先日腺腫を採ったと報告した時だった。「癒着が酷すぎて人工肛門になったよ」と言うので「膵癌かと思ったけど、意外と声が元気そうだなと思った」と本音を言ったところ、平然とストーマ装着器具のついたお腹を見せてくれた。これには「デビューなさったんですね!」としか返せなかった。昨年と同様に「みんなも死ぬと思ったんじゃない?」と笑いながら言うので、「また!(そんなこと言って)」とたしなめた。

心のオアシスY先生にも言ったが、大変なことには変わりはないが、取り敢えず今回は腸だけで済んでよかったというのが正直なところだ。その治療の勲章を患者に見せられる心の強さにも、医師としてよりも教育者としての凄みを感じた。二年連続、生死をさまよった人はやはり違うのかもしれない。

次も先生の外来予約が入った。大学病院の主治医I先生の検査結果を持っていくので、その外来の2回に1度の割合である。外来内容の名目は「面談」だが、「次も面談でいい?」とわざわざ訊ねたところから、戻ってくる?と遠まわしに聞かれているように感じたが、「はい」とだけ答えた。「11時半くらいにくる?」と言われて、また「はい」と答えた。こうする?ああする?どうする?と、患者の意思を一々確認してくれるところは、この先生の有難い特徴でもある。でも、頻繁に顔を合わせるとまた衝突して、身体を壊されても嫌なので、わたしにはたまに会うくらいがちょうどいいのかもしれない。

ここ数年は病院の経営で忙殺され、学会に参加できなくなったと嘆いていたが、最近は学会に参加できるようなので、現役医師として、これからも己の信念を曲げずに生きてほしい。そして、また弱音を吐くようなことがあれば、遠慮なくこちらも叱咤させていただく。これが自分の役回りなのだと観念した晩夏である。
[2017/08/29 00:45 ] | ひとりごと
心の瞳


自分の定期検査でO先生の入院している大学病院に行けば、やはりO先生の病状も気になるわけで、何となく二人の担当医に質問してみた。

Y先生の場合、前回のO先生の発病時には自分から口を割らなかったので、抽象的に攻めてみた。O先生の教え子でもあるので、身内を守る精神から口が硬いのだろう。「O先生が療養に入られましたね。それにしても今回は療養期間が長過ぎます」と言ったところ、俯きながら「まあ…、いろいろと関連することもやらなければならないので…(モゴモゴ)」と仰るため、外堀を埋めるための確認で「再発ですか?」とサラッと訊ねると、Y先生は「再……発では…ない……(モゴモゴ)」という歯切れの悪さである。看護師が近くにいたので具体的な話は避け「前回と同じ臓器ですよね?」と質問を変えてみたところ「う、ん……(モゴモゴ)」と仰るので、「そんなのよろしくなさすぎます!」と言ったところ、「う、ん……(モゴモゴ)」と仰った。これだけであったが、自分が想像していた通り、O先生の病状はとてもよろしくないと確信した。

Y先生の後にW先生にお会いした時は、おそらく今までになく笑顔でいたと思う。だから驚いたW先生は「お元気でしたか?お変わりありませんか?」とお気遣いの言葉をかけてくださって、つい懐かしいK先生のことを思い出した。やはり笑顔の力は凄いんだなあ。こちらでは訊き方を変えてみた。治療に関して込み入った話をした後に本題に入った「O先生はお元気ですか?今こちらに入院なさっていますよね?」と質問した。それに対して「どうしてそんな個人情報をご存知なのですか?」と驚きを隠せない先生に「病院からご連絡をいただきました」と言うと「そうでしたか…。状況としては、極めて良くない状況です」と仰った。この「極めて良くない状況」とは、万人が医師からあまり言われたくない言葉ではなかろうか。しかし、患者相手でも本心で話してくださるこの姿勢は信頼に値するだろう。

退室する時に振り返ると、W先生がこちらを見ながら「O先生の容態については、随時お知らせします」と仰るので、咄嗟に出た言葉は「よろしくお願い致します。(O先生に)よろしくお伝えください」であった。

前回、W先生に「なぜ今なんですか?(なぜ今臨床試験をやりたいんですか?)」と訊かれて「O先生が関われるうちに参加したい」と言った。自分としてはO先生が代表として関わるという意味であったが、W先生としてはその一言が気にかかったのか、先生ご自身の判断ミスでエントリーができなかった患者のために、別の方法で同じ治療ができないか模索してくださった。でも、その手段は一度しか使えないため、ベストなタイミングで使いたいのと、現状として内服で動きが出てきたので、しばらく様子をみたいと伝えたところ、W先生も同じお考えであったので、保留とした。やはり治療とは、知識と経験から判断するもので、副作用のリスクも考えると何でも飛びつくわけにはいかない。

W先生とはいろいろあったが、結果的に自分の考え方を伝えられて、自分のやりたいように治療方針を立てられるようになった。それはこの先生に傾聴力があるからだと思う。そして、影の功労者はO先生であろう。「何か誤解されているみたいで、自分の治療に対しての考え方が伝わらない」「質問しても全然教えてくれない。自分で調べてくださいって言う」と愚痴ったことで改善されたように思う。その逆襲なのか、このFREEDOMすぎる患者に「Agreeします」や「それについてはAngryです」と言い出すようになった。つい「暇か!」と言いたくなるが、きっとこの先生なりのユーモア(無駄な抵抗)なのだろう。

O先生と約束している半年後の外来では、長い治療を一旦終えた先生を笑顔で迎えられますように。そして、いつものように心穏やかに過ごせますように。ここまでお世話になったのも何かのご縁。わたしには何もできないけれど、先生を待つことはできる。そんなことが一番大事じゃないかなと思うこの頃である。

ここを見てくださっている方は後悔なく生きていただきたい!皆さん幸せに過ごしていただきたい!そこんとこお願いだから、よろしくですよ!!
[2017/03/14 22:46 ] | ひとりごと
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