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接吻


この一年くらいずっと気になっていたことがあって、それが最近、解決した。
どうでもいい話であるが、わが心のオアシスY先生のメガネが新しくなった。
あの可愛らしいお星さまマークから、伊ブランドG社のものになり、
黒縁のメガネには変わりはないが、それがかなり気になった。
あからさまにブランド丸わかりなメガネをするセンスが先生らしからぬ気がして、
お会いする度に気になるけど聞けない状態が続いていたが、
おおよそ一年が経過した時に、ついに本丸に突入したのである。

「先生、グッ〇、お好きなんですか?」
「ん?」
「メガネ!!」
「ああ、子どもが選んだんだよ」
お子さんがいるのは知っていたが、
「奥様の趣味なのかしらと思ってた!」と、ポロっと言った。
さすが、M先生認定の「思ったことは口にする人」である。

「上の子?」
「下」
「いくつ?」
「小学校一年生になった」
「上の子は?」
「三年生」
「お父さんは大変だ!」
やっぱり先生は、いいお父さんであった。
わたしにもこんなお父さんがほしい。
先生の様子が微笑ましくて、
「そのうち、お父さんとお買い物行ってくれなくなっちゃうよ?」
と、つい意地悪なことを言ってしまったら、
「それは嫌だな」と悲しそうに言うので
「先生なら、大丈夫じゃない?」と慌ててフォローした。

テンプルの「緑と赤が好きなのかな?」と聞けば、
「そこは見てないと思う。前だけ見て『この中から選んで』って言ったから」と言う。
先生はときどき「どっちがいい?選ばせてあげる」とわたしにも言ってくれるのだが、
やっぱり、わたしの扱いはお子さんと同じであった。それも下の子w

ずっと気になっていたことが無事に解決したことや、
互いを自分の子どものように扱っていたことが予想通りで、
つい満面の笑みになってしまった。
そして、付け加えるように
「だから、(グッ〇は)メガネしか持ってない」と教えてくれた。
先生らしくないなあと思って質問したことすらバレていた。
そう思ったら、さらに言葉にならず、うんうんと頷きながら笑ってしまった。

平和だ。ほんとにこの先生といると魂が解放されるような心地よさがある。
こんなどうでもいい雑談に付き合ってくれるなんていい人すぎる。
わたしの病気を全部この先生が診てくれるといいのに。
今はY先生と同じ日に同じ大学病院で他の専門医にも診てもらっている。
他にも教授先生の面談に通っているから、
正直通院だけで疲れてしまうのが実情ではある。

この教授先生のO先生は、自分のメイン疾患について、一番信頼している医師だ。
前回O先生に大学病院の新しい担当医はどうも押しが弱いと話した時に、
「会話のテンポだね」と言っていたが、これは絶妙に言い当てている。
初めてO先生にお会いした時は、剛速球な会話のテンポに圧倒されて、
頭の良い人の話し方って、こういうものだったなと、打ちのめされて、落ち込んだ。
しらばくすると、わたしまで同じように話すようになって、今に至るので、
おそらくO先生もそのテンポの遅い先生に対して、思うことがあるのだろう。

その担当医は、会話のキャッチボールがO先生と比べて三倍くらい遅い。
最初の頃は、失礼のないようにその先生に合わせようとしたが、
最近はイライラして、返事が返る前に畳みかけて話してしまい、そろそろ限界だ。
だから、自分とテンポが合うO先生に治療を一本化すればいいのだが、
検査オタクとしては、大学病院の検査項目の多さの魅力に勝てず、
現状での最大の悩み事である。

わたしにとって病院の先生方は、自分の命をつなぐ大切な存在だ。
特にO先生はわたしの思考に対する意識付けに、多大な影響を与えてくださった。
年齢は自分とさほど違わないが、言わば育ての親である。
そんなO先生が以前主治医選びで困っていた時にアドバイスしてくれたことは、
「双方との相性と交通の利便性」であった。
それだけで考えると答えは明白だ。
その点も踏まえて次ぎに会った時に相談してみよう。

新しい季節の到来である。
この春から新たに学生となり学び直すことにした。
皆様方にも幸多からんことをお祈り申し上げる。
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[2018/03/10 15:45 ] | ひとりごと
スキ!


もう10年以上定期的に同じ病院に通っていると、自分なりの楽しみを見つけられる。今のわたしにとっては、心のオアシスのY先生と雑談するのが楽しみだ。

そのY先生が最近何かと口喧しくなった。それはわたしに手抜き感を感じるからだろう。

会って開口一番に「なんかラフじゃない?」と言うので、「人生に疲れました」と答えれば、「人生に疲れるとラフになるの?」と言う。
はい、今日は久々に先生に会うのに、適当にメイクして、適当に手っ取り早く目に付いたご近所用の服を着てきました。ごめんなさい。てか、何故バレた?

そして、ピンクのディッキーズのバッグパックとピンクのメレルの靴をみて
「なんか山に登るみたい」と言う。
荷物が多いのは、3DSとか本とか水筒とか、病院の待ち時間を潰すのに必要だし、靴はポケゴーするのに歩き回るから、疲れないものにしているだけだけど、さすがにこれは言い返す余裕がなかった。先生から言われた「ラフじゃない?」の一言がドーン!と重くのしかかり、言葉が見つけられなかったのだ。

通院に相応しい服装とは?
周りの患者さんを見ても、皆さんとてもラフである。だから、わたしという患者比でのラフという評価なのだろう。
でも、そこを敢えて指摘するとは、この人は何様ですか?あ、お医者様ですか、そうですか。

この間は毎年恒例の胃カメラの話をするので嫌そうな顔をすれば、「何?その顔!!」と言うので、「頑張ります!という意思の表明です!!」と言い返したが、これに関しては、学会向けに髪を短く切った先生に向かって「カーワーイーイ!😄」と言ってしまったことへの仕返しなのだろう。

そんなY先生だが、外来中のお手洗い休憩のついでに、廊下の長椅子で待機してる患者の様子まで本当によく見ている。読書に夢中で看護師さんの呼び掛けに気付けない患者に「呼んでるよ!」と声を掛け、それに「ヤバイ!」と返答するような変な間柄だ。この全方位から守られている抜群の安定感があるからこそ、長期の通院も度重なる検査も胃カメラも大腸カメラも頑張ることができるのだ。治療とは相互関係であり、まさにこうした人間関係は宝物である。

このように、大人になってもいろいろと自分に気付きを与えてくれる存在は貴重なので有難く受け止めているが、これぞ「但しイケメンに限る(性格イケメンも含む)」案件であるので、よいこは安易に真似をせぬようにと、その点だけは付け加えさせていただく。

[2017/08/30 23:50 ] | ひとりごと
エイリアンズ


O先生は、元気だった。
まず声に張りが戻った。そして、昨年病気を患ってからは腹部が痛むためなのかいつも背中を丸めていたが、姿勢も以前と同じように戻った。

まずは淡々と自分の8ヶ月間の治療報告だけを述べた。その間に主治医を先生の一番弟子であるI先生に変更した旨も伝えたところ、「Iはとても勉強している」と語った。これは、以前わたしがM先生に主治医変更理由を問われた時に「先生からは得るものがない」と伝え、後日戻った時に「もしわからないことがあっても、その都度勉強してくださるなら、大丈夫」と言ったことを踏まえての発言なのだろう。

そして、先日腺腫を採ったと報告した時だった。「癒着が酷すぎて人工肛門になったよ」と言うので「膵癌かと思ったけど、意外と声が元気そうだなと思った」と本音を言ったところ、平然とストーマ装着器具のついたお腹を見せてくれた。これには「デビューなさったんですね!」としか返せなかった。昨年と同様に「みんなも死ぬと思ったんじゃない?」と笑いながら言うので、「また!(そんなこと言って)」とたしなめた。

心のオアシスY先生にも言ったが、大変なことには変わりはないが、取り敢えず今回は腸だけで済んでよかったというのが正直なところだ。その治療の勲章を患者に見せられる心の強さにも、医師としてよりも教育者としての凄みを感じた。二年連続、生死をさまよった人はやはり違うのかもしれない。

次も先生の外来予約が入った。大学病院の主治医I先生の検査結果を持っていくので、その外来の2回に1度の割合である。外来内容の名目は「面談」だが、「次も面談でいい?」とわざわざ訊ねたところから、戻ってくる?と遠まわしに聞かれているように感じたが、「はい」とだけ答えた。「11時半くらいにくる?」と言われて、また「はい」と答えた。こうする?ああする?どうする?と、患者の意思を一々確認してくれるところは、この先生の有難い特徴でもある。でも、頻繁に顔を合わせるとまた衝突して、身体を壊されても嫌なので、わたしにはたまに会うくらいがちょうどいいのかもしれない。

ここ数年は病院の経営で忙殺され、学会に参加できなくなったと嘆いていたが、最近は学会に参加できるようなので、現役医師として、これからも己の信念を曲げずに生きてほしい。そして、また弱音を吐くようなことがあれば、遠慮なくこちらも叱咤させていただく。これが自分の役回りなのだと観念した晩夏である。
[2017/08/29 00:45 ] | ひとりごと
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