rain


およそ三ヶ月振りにO先生にお会いした。
「どうした?」といつものように尋ねるので、
「W先生が『先生が体調を崩されているようなので会いに行ってあげてください』
 とおっしゃっていて、何の冗談かと思ったんだけど」
「それが冗談じゃないんだよ、○○(臓器)やっちゃった」
「これじゃ『意外と元気そうじゃない?』なんてとても言えないじゃない?」
と、すっかり風貌の変わった先生に向って、八つ当たりするしかなかった。

先生はわたしが去った月の月末に病気を発症し、
大学病院に救急搬送されてそのまましばらく入院していたそうだ。
「先生、お痩せになった…」
「体重が20キロも減って、退院後は外来が大変で
 終わるといつも『はあ〜』ってやってるんだよ」と力なく笑う。
「先生、死んじゃう…」と半泣きで言うと、
「みんなもそう思ったんじゃない?」とおどけて言うが、全然笑えない。
病名を訊いて、更に確認すると「癌じゃない」と言った。
「原因は何?ストレス?」と訊いたら、黙った。
「わたしが与えたストレス?もうヤだ!」と言っても、黙ったままだった。
否定すらしてくれない。悲し過ぎて自分の体を壊すなんて、どうかしてる。

気を取り直して、これまでの治療の経緯を報告した。
ちょうどこの日は、厚労省の会議に
先生の代理で、W先生とI先生が参加していると教えてくれた。
同日にわたしが先生のところを訪れるとは不思議なものだ。

「先生は前にM先生とY先生の両方に通えばいいって言ってたじゃない?
 だから、ここでも両方に通うよ」と伝えた。
そして、患者が勝手に次回の予定を決めて、予約を入れてもらった。
こんな状態の先生を放っておけるほどの冷淡さは持ち合わせていない。
先生にはいつまでもお元気でいてほしい。
わたしの願いは、ただそれだけだ。
[2016/06/24 20:08 ] | ひとりごと
| ホーム |

FC2Ad